医師たちもあまり知らない!?【医師転職市場の実態】

医師の転職市場の実態

 

2004年に新臨床研修制度が導入されて以降、医師の転職市場は大きな変貌を遂げています。
現在では医局を中心とした医師派遣は減少し、医療機関が直接求人を募集するようになっています。

今でも医局への依頼はなくなっていませんが、求人サイトや民間事業者へ依頼する医療機関は増加しています。
特に直接募集・人材紹介会社・求人サイトの割合が増えており、医師の転職方法も昔と比べて様変わりしています。

全体の傾向を見ると、年間では2万件近くの有料職業紹介があります。
医師全体の人数が数十万人規模ですから、非常に大きな数値と言っても過言ではありません。

これは有料職業紹介のみの数値であり、直接雇用や非常勤・スポットを含めると相当数に上ると考えれます。
今や医師の転職はごく一般的なものであり、転職先を探している医師も含めると、年間相当数の医師が転職・転科していることになります。

医師の転職市場【都道府県別】

 

ただし、医師の転職市場全体を見てみると、各都道府県別に求人数が大きく違うことが分かります。
単純な求人件数のみを見た場合、東京都や大阪府など、都市部の求人件数が突出しています。
やはり医療機関の数が多いこともあり、常にたくさんの求人が出ています。
それ以外の大都市も同様の傾向があり、求人探しそのものは苦労することもないでしょう。

一方、地方に関してはそれぞれの地域の事情が見て取れます。
特に求人件数が多い傾向にあるのは北海道です。

北海道は札幌市などの大都市を抱えていますが、面積が非常に広く、過疎部なども含めると慢性的に医師が不足している事情が伺えます。
それ以外にも人口の少ない地方では、単純な人口に対する求人数は多めになっており、様々な医療機関が医師を求めていることが分かります。

医師の転職事情は、都市部と地方で大きな違いがあります。
いずれにしても医師が不足している地域もあるため、医師にとっては様々な選択肢があることになります。
どのエリアであっても、理想の診療科を探したり、求人を比較したりできるでしょう。

医師の充足状況【都道府県別】

では、医師の充足状況はどうなっているのでしょうか?
人口10万人あたりの医師数を見てみると、全国平均は245人(2014年度)ほどです。
しかし、これを各都道府県別に見た場合、地域によってかなりの違いがあることが分かります。

医師充足数の全国トップは京都府の326人で、更に東京都、徳島県、鳥取県が続いています。
一方で充足数のワーストは茨城県の178人であり、その後福島県、新潟県、静岡県となっています。
このように、同じ地方でも徳島県や鳥取県が全国平均を上回る一方、茨城県や福島県のように、全国平均を大きく下回り、10万人あたりの医師充足数が200人を割っている県もあります。

こう見ると、都市部・地方に関わらず、医師の充足数は地域事情の影響を大きく受けていると言えるでしょう。
ただし、医師が不足している地域でも求人数には差があります。
その一方で好条件を提示している案件も少なくありませんので、給与や待遇などの希望条件次第では、様々な選択肢の中から選べるでしょう。